はおう丸です。
先日のブログで書いた秋の夜に鳴く虫の声たちの音素材が、Audiostockにてリリースされました。
秋の虫の鳴き声 ~オーディオストックにて
良い鳴き声ですねぇ。
見た目はアレですが。 <虫ダメなタイプ
上の記事で紹介している無料mp3素材は、6Fのベランダで録音したものですが、オーディオストックに登録した音素材は、外の虫たちに近いところで録音したもので、なおかつ、余計なノイズ成分をカットしているので、より良い音に仕上がっています。
周波数スペクトル
ちょっとここで、音の成分の話を。
これが録音した音の周波数スペクトルを画像化したものです。
(グラディウスの太陽ステージではありません。竜みたいなのも出てきません)
iZotope RX っていうソフトを使って表示しています。
下の100Hz辺りが色濃く出てきますが、これは単なる風とかの雑音です。
実際、外で録音してみると、ノイズの方がはるかに大きくて、単に録音しただけのものって割と使い物にならないんですよね。
実際の虫の声は、3KHz後半と5kHzに帯状に出ている波形と、9KHz辺りにポツポツと出ている点の部分です。
ここでもう一度聞いてもらいたいのですが、
帯状になっているのが、リンリン系の虫、9KHz付近の点状のものが、時折聴こえるジーーっという虫の音になっています。
面白いですよね。
虫によって、鳴き声の周波数帯が違うんですよ。
ヤツらもそれで聞き分けたりしてるんですかね。
いや、そもそもヤツらは聞こえてるのかな。聴覚とかあるのかな。
元々、虫って地球外生命体だと思うんですよ。地球が誕生して以降、地球の環境下じゃどうやっても誕生しないらしいじゃないですか虫って。
だから、隕石か何かに含まれているやつが地球外からやってきて、そのまま地球にいすわってると思うんですよ。
だからあんなにもぐろてすくだし、生命力もはんぱないんですよ。
ああ怖い怖い。
iZotope RXシリーズ
先ほどチラっと紹介しました波形編集ソフト iZotope RX、とても便利なソフトで、例えば、
こんな感じで四角で囲って再生すると、そこの周波数の部分だけ再生することができるんです。
なので、虫に詳しい人が聞けば、3KHz後半の部分は何々の虫、5KHzのところは何々の虫、っていうのが分かると思います。
先日も、曲を作ってWAVファイルを書き出して、動画を作って、AVIで書き出して、そこまでは全然曲にノイズは乗らなかったのですが、MP4に変換すると、なぜかノイズが乗ってしまうという怪現象に悩まされました。
この手の現象は、大抵、音のもち上げ過ぎで、音割れしてるのがほとんどなんですが、音を下げても解決してくれませんでした。
そこで登場するのが iZotope RX、こいつのおかげで、ノイズ成分が7KHz周辺にいることが判明しまして、それでいろいろ対策をして、なんとかMP4に変換してもノイズが乗らないようにすることができました。
もうRX様様です。
ちなみに、Delキーで、そこだけ削除なんていう荒業もできます。
音が視覚的に操作できるっていうところが、とても画期的です。
あと、このiZotope RXに、MP4とかAVIの動画ファイルをドラッグしても、音声だけ抽出して表示してくれるのが、地味にすごい有難かったです。
多分他のソフトなら、素っ気なく「そのファイルは対応してません」って言われて終わりだと思うんですが、RXは愛想よく対応してくれました。
こういう細かいところも、よく出来たソフトだと思います。
他にも、各種ノイズを除去する機能や、リバーブ(残響)をカットする機能、曲のボーカルだけをカットする機能など、機能的にも豊富です。
DAWとは別に波形編集ソフトが必要になった場合は、RXで決まりです。
皆さんもアイゾトピアン(iZotopeユーザー)になりましょう!