はおう丸です。
DTM作曲ソフトCubaseで、誰しもが一度は遭遇する「ピッチベンドがなかなか0に戻せない問題」、これには簡単に解決する方法がありますので、紹介したいと思います。
この技は、ピッチベンド以外にも、エクスプレッション、パンポットなどのCC(コントロールチェンジ)でも一応使えます。
なお、Cubase10.0.50で確認しています。
BGMにどうぞ
ピッチベンドが0に戻せなくてイライラ問題、解決する!
ピッチベンドとは?
ピッチベンドとは、音階よりも細かな音程を変化させるパラメーターのことで、例えば、ミ→ファに滑らかに音程を持ち上げたい時などに、ピッチベンドの値を調整することで可能になります。
値としては、今のMIDI規格では、‐8192~8191の16384段階の値が設定できます。中途半端な値だな~と思われる方もいらっしゃると思いますが、1に2を何度もかけ算していくと16384、つまり2の14乗が16384で、これは機械にとっては扱いやすい数字になります。
ピッチベンドを8192に設定すると、どれだけ音程が上がるのかは、「ピッチベンド・センシティビティ」というパラメーターに依存します。だいたいは音源側の設定初期値が2になっているので、8192に設定すると、音階が2つ分、ドならレ、ミならファ#まで上がります。
前に「今のMIDI規格」という言い方をしたのは、将来的には、MIDI2.0というのが定まって、もっと細かくデータが設定できるようになるらしいです。個人的には、別に今のままで不足はないですし、かえってMIDIデータがデカくなるので、迷惑です(笑)
Cubaseピッチベンドが0に戻せない問題とは?
以下のようなデータがあったとします。
ミからファへ移行する前にピッチベンドを持ち上げることで、滑らかにミからファに変化するデータになります。
ここで一つ問題があります。
赤矢印の数値が、今「83」になっていますが、これを0にしないと、完全な「ファ」にはなりません。音階一個分の値が4096なので、83というちょい上の値で「いや、これはファじゃない、ちょっと高いファだ!」と聞き分けができるかどうかと言われれば、おそらく出来ませんが(笑)絶対音感持ってる人ならできるんでしょうか。
でも、心情としては、0に戻したいじゃないですか。
0に戻してこそ、真のCubaserじゃないですか。
マウスで調整してみます。該当データをマウスでドラッグします
-37......
マウスでピコっと一個だけ下げると、83から‐37になって、なかなか0になってくれないんです。Cubaseあるあるです(笑)
よし、じゃあ表示幅を大きくして、細かく値を変化できるようにしよう!
34....
いや、これでも0にならへん!!!しばくぞ!!
何度やっても、プラスとマイナスを行き来して、なかなかピッチベンド0に設定できないんです。
これが、「何ぴとたりともCubaseピッチベンドが0に戻せない問題」です。
つらい。
しかし、ちゃんと解決方法がありますので、ご安心ください。
Q&A
では早速質問をいただいたので、ご紹介します(自演)
・Q. 私はまだCubase初心者ですが、0に戻せますか?
A. 戻せます。
・Q. JKだけど、大丈夫?
A. 大丈夫です。優しく教えます。
・Q. 筋トレにハマってて、マウスを壊しがちですが、どうしましょう?
A. 予備を多数用意することをお勧めします。
・Q. わしはもう長くないんじゃが、先に逝ったばあさんに会えるかの?
A. もうすぐ会えます。
Cubaseピッチベンドが0に戻せない問題、解決方法
結論から言えば、ピアノロールの「情報ライン」を使います。
まず、ピアノロール右上の[四角+歯車]アイコンをクリックして、「情報ライン」にチェックを入れると、情報ラインが表示されます。
赤い丸のところが情報ラインです。
そして、0に戻したいピッチベンドの点データを選択すると、そのデータの内容が情報ラインに表示されるので、値の欄の数値を「0 」に書き換えます。
これで無事、ピッチベンドの値を0に設定することができました。
おめでとうございます。
最後に
いかがでしたでしょうか、「何ぴとたりともピッチベンドは0に戻させねぇ問題」の解決方法。これを知っていると、かなり作業時間が短縮できますし、MIDIデータのクオリティも上がりますね。
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