はおう丸です。
世界を混沌に陥れているCOVID-19、世の中のイベントごとをことごとく中止に追い込んでいるため、主催者側は死活問題、我々楽しませてもらう側も楽しみがどんどん削られているので辛いですね。
僕も、楽しみにしてたさや姉のライブが、1度は延期するも、結局は中止になってしまい、辛い思いをしました.....
そんな中、プロスポーツが制限付きで開幕したり、吉本の劇場漫才が再開されたりと、徐々に通常に戻ろうとしているのも感じます。
情熱大陸の東京フィルハーモニー交響楽団特集
先日、情熱大陸で、東京フィルもコンサートを再開するという特集がやっていました。その中で、楽器の配置が、飛沫を考慮して演奏者同士の間隔を適度に空けて、通常とは異なる配置を行なうと紹介されていて、バイオリン、ヴィオラなどの弦楽器は1.5m、トランペット、ホルンなどの金管楽器は2mの間隔を空けるとされていました。
この違いは、当然、息を吹くような金管楽器は飛沫の可能性があるため、間隔を大きめに取らないといけないということなんでしょうか。
ヤマハ | 管楽器・教育楽器の飛沫可視化実験
ヤマハ | 管楽器・教育楽器の飛沫可視化実験
でも、果たして金管楽器・木管楽器は飛沫が飛ぶのか?と疑問ではあります。吐いた息がそのまま出るわけではないですからね。
そんな疑問を解決してくれるスペシャルなサイトを、我らのYAMAHAヤマハさんが公開されていました。
ここで公開されている動画で、フルート、アルトサックス、トランペット、ソプラノリコーダー、ピアニカ(鍵盤ハーモニカ)で、飛沫が見えるような検証実験をされており、人のくしゃみとの比較が分かりやすいような動画になっているので、とても参考になります。リコーダーとピアニカが含まれる辺り、教育現場も意識されているようで、流石はYAMAHAさんといったところですね。
管楽器・教育楽器の飛沫可視化実験①
こちらの動画は、まず実験の概要を説明されています。結果を見たいひとはすっとばしても大丈夫です。
管楽器・教育楽器の飛沫可視化実験②
まずは、発音源付近の映像です。
人がしゃべると、やはり飛沫は飛ぶようですね。これはいろんなテレビやネットでも紹介されているので、よく見るような映像です。
リコーダーとフルートで少し飛沫するようですが、意外と楽器では飛沫しないようです。ただし、トランペットのマウスピースのみとか、水抜きといった、練習・メンテナンス時などに飛沫の可能性があるようなので、楽器をされている方はこの点に注意が必要ですね。
管楽器・教育楽器の飛沫可視化実験③
続いて、飛沫の距離。
くしゃみで1m飛ぶのは、コロナ関係なしでもちょっと嫌な感じですね(笑)
フルートの飛沫は人の発声程度、トランペットのマウスピースでは発声以上くしゃみ未満という結果でした。マウスピースのみの練習は結構危険ですね。最悪、人の多いところの場合、先をマスクするような対策が必要になるかもしれません。
管楽器・教育楽器の飛沫可視化実験④
こちらの動画は、左右にどれだけ広がるか、という検証です。
フルートでは発声以下、トランペットのマウスピースのみでは発声と同等という結果でした。
結果は
動画では、フルート、サックス、トランペット、リコーダー、鍵盤ハーモニカでの検証実験でしたが、意外と飛沫しないもんだなというのが感想です。フルートでは少し飛沫してしまうようですが、仕組み上、仕方ないといったところでしょうか。
ただし、トランペットのマウスピースのみの練習や、トランペットの水抜きといったメンテナンス時は、要注意ということが分かりました。
これは、教育現場や音楽業界の人には、コロナ対策を行なう上でとてもありがたい検証実験でしょう。関係者は是非一度見ていただきたい動画です。